COLUMNコラム

2024/10/24改修工事とリフォームの違いは何?|改修工事を行うメリットも解説


「リフォームと改修工事って何が違うの?」

「どちらも同じではない?違いがよくわからない」

「改修工事って言うくらいだから大掛かりになる?」

家が古くなってきたな…と考えて手を入れたくなった時、悩むのがどの方法でメンテナンスをするかですよね。

リフォーム、リノベーション、修繕、改修、改築など、どれがどのようなものなのか全然わからない!という方も多いでしょう。

今回は改修工事とリフォームについて、その違いや抑えておきたいポイントをご紹介します。

改修工事とは、一般的に老朽化が進んでいたり壊れた箇所が出てきた建物に対して修理・修復をすることで解決する工事のことです。

建物の構造はそのままで、壁紙を張り替えるなど現状復帰を行います。

高齢者に方に向けたバリアフリー工事や、トイレやお風呂、キッチンの取り換えも改修工事に含まれます。

リフォームとは、経年劣化など古くなった部分を取り換えて新品状態に戻すことを言います。

古くなった壁紙や床材を張り替えたり、不具合が生じた水回りの設備の取り換えを行ったりします。

雨漏りの修理や壊れた扉の取り換えなども含まれます。

では改修工事とリフォームはどう違うのでしょうか。

一般的には工事する箇所の大きさで区別されることが多いです。

マンションや学校などの施設、工場、オフィスビルなどは改修工事と呼ばれ、一般のご家庭の改修はリフォームと呼ばれることが多いです。

ビルなどでも一部分の補修のみの場合はリフォームと呼ぶこともあります。

また、改修工事は原状復帰以上の機能や性能のグレードアップ(バリアフリーなど)が含まれることもあります。

国土交通省において改修工事とは、主にマンションなどにおいて「修繕工事(リフォーム)+改良工事(グレードアップ)」を行うものというスタンスを示しています。

社会の変化などにより向上していく水準に合わせて、定期的な改修工事を行うことで建物の老朽化防止・陳腐化防止を行うことを推奨しています。

改修工事を行うと、以下のメリットがあります。

・建物の安全性を高めることができる

・建物の機能性を向上させる

・建物を使用する人へのポジティブなアピール

詳しくご紹介します。

改修工事を行うことで建物全体の耐久性を向上させ、安全性を高めることができます。

定期的な建物調査を行い、目に見えない部分の老朽化を改修することで、大きな災害が起きた際にも被害を最小限に抑えることができます。

特に日本では毎年のように大きな台風や地震などの自然災害が起きているため、大きな事故につながらないためにも定期的なメンテナンスが必要です。

建物のバリアフリー化や、断熱性能の向上も改修工事に含まれます。

建物の機能を向上させることで省エネ化を進めることができます。

また、トイレなどのバリアフリー化によって建物を利用する人の満足度を高めることができるのもメリットと言えます。

建物や建物内部が改修され綺麗になると、利用している人のモチベーションが向上することがあります。

清潔に使おう、綺麗に使おうという意識が高まり、将来的にメンテナンスを行う箇所を少なくすることに繋がります。

また、商業施設の利用者やマンションの入居者が増えることで、結果的に建物のオーナー様のメリットにもなります。

改修工事は大きく分けて次の3種類にわけられます。

・屋根・外壁の改修

・床材の改修

・その他の改修

詳しくご紹介します。

屋根や外壁は紫外線や雨風による影響で、建物の中で最も損傷しやすく劣化も進みやすい場所です。

屋根や外壁にクラック(ひび割れ)が入ると雨漏りに発展する恐れもありますので、定期的な点検と改修工事が必要です。

特にマンションやビルを再塗装をする際には、遮熱塗料や断熱塗料を採用すると省エネ化にも繋がり経費削減が期待できます。

他にも外壁の目地部分や雨樋、窓やドアのコーキングを劣化する前に定期的に防水工事をする、屋根は塗り替えるだけでなく葺き替えも定期的に行うなど、機能性を高める改修工事を行うことで長く綺麗に建物を維持していくことが可能です。

日々人が歩いていたり、重量のある家具や什器が置かれている床も、劣化・損傷のスピードが速く定期的に改修工事が必要です。

大きく傷があるところや床材が浮いているところの張替えなど、大きな損傷になる前に対処するといいでしょう。

床の劣化を放置すると転倒リスクなどが高まるため、日頃からチェックしておくことが大切です。

大きく損傷や劣化が目立たないところも、定期的なメンテナンスが必要です。

給排水管や水回りの設備に不具合はないか、窓やサッシにゆがみはないか、ドアの開閉はスムーズかなど、日々の生活で「あれ?」と思ったことをそのままにせずに新しい物への取り換えやグレードアップを随時検討しましょう。

改修工事とは「新築の状態に原状復帰する」工事であるとご説明しましたが、正確には全く元通りにすることはできません。

それは、経年によりどうしても壁自体がずれてしまっていたり、柱や鉄骨が歪んでしまうことがあるからです。

その状態でまっすぐ壁材や床材を貼ると、出来上がりが歪んで見えてしまうこともあります。

下地が出にくい模様の入ったクロスを選ぶ、厚手の床材に張り替えるなど、対処法はたくさんございますのでしっかりと業者と話し合うことが大切です。

可能であれば事前調査を行い、本当に改修でおさめて良い状態なのか、もっと根本的に手を入れなければいけない状況なのかを専門家としっかり相談されるのが良いでしょう。

今回は改修工事とリフォームの違いについてご説明しました。

改修工事は各部材や設備を新築時の状態に戻すだけではなく、省エネ化やバリアフリーなど、その時の流行や法律に合わせて機能を付加することがポイントとなっています。

改修工事を行うことで、マンションやビルは息を吹き返し、入居者や利用者の皆様の満足度を上げることができます。

定期的な改修工事は予算が必要となり悩ましいかもしれませんが、長期的な運用を考えるとむしろ費用対効果は高いと考えられます。

大きな問題が起こる前に、しっかりと定期的な建物調査とメンテナンスを行いましょう。

「どこに相談したらよいかわからない」という方はぜひエーコー総建にもご相談ください。

長年の実績とノウハウを生かし、お客様のお悩みに寄り添ったプランをご提案します。



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