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2024/10/24外壁塗装には種類がある?塗料の種類や性能の違いをご紹介!
「最近外壁の色が褪せてきたなぁ」
「塗料がひび割れたり剥がれたりしている…」
「塗料に種類があるのはなぜだろう」
そんな風に感じてきたら外壁の塗り替えがおすすめです!
でも、いざ塗り替えを考えるとどんな塗料を使えばよいのかと悩まれる方が多いのが事実です。
そこで、今回は外壁塗装に使われる塗料の種類やその性能の違いについてご紹介します。
塗料に種類があるのはなぜ?
なぜ外壁に塗る塗料に様々な種類があるのでしょうか。
「色を選ぶだけではいけないの?」と考える方もいるかもしれません。
実は、昨今の消費者のニーズの多様化に対応するため、様々な価格帯や耐久性、防カビなどの付加性能を追求した結果、現在の色々な種類が作られるようになったのです。
予算と値段の兼ね合いはもちろん、どのような機能を持つか、家やマンションの外壁素材との相性はどうかと考えて塗料を選ぶことが重要です。
塗料の4つ成分
塗料の種類を知る前に、塗料がどのようにできているかを見てみましょう。
塗料は大きく分けて4つの成分で構成されています。
・顔料…水・油・一般溶剤などに溶けない粉末で着色を担う
・樹脂…硬化して塗膜の主成分となるもので種類により柔軟性や耐候性が変わる
・添加剤…防カビ・防錆・防腐・凍結防止などの機能を付加する
・溶剤…樹脂類の希釈のために配合されるもので揮発性があり塗膜にならず蒸発する
塗料の種類というのはこの樹脂に何を使用するかで分けられています。
外壁用塗料の5つ種類
では実際に塗料の種類を見てみましょう。
外壁用塗料は大きく分けて次の5種類があります。
・アクリル塗料
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料
・無機塗料
アクリル塗料
アクリル樹脂を主成分とする塗料で、価格帯も一番安く抑えることができます。
発色が良く失敗しにくいこともメリットに挙げられます。
デメリットは熱や紫外線に弱く、耐用年数が3~6年ほどと短いため、頻繁な塗り替えが必要になることです。
DIYのように気分で外壁塗装を行う場合や、ローコストでひとまずの塗り替えを検討している場合におすすめです。
ウレタン塗料
ポリオール樹脂を主成分とする塗料で、ポリイソシアネートと呼ばれる硬化剤と組み合わせて作られます。
柔らかな質感で密着性や伸縮性も高いため、外壁塗装だけでなく木部や家具などの塗装にも幅広く使われます。
様々な場所に使用できる上に費用も抑えやすいのがメリットですが、アクリル塗料と同じく耐用年数が7~10年ほどと短いことがデメリットです。
雨樋などの密着性や柔軟性が必要な付帯部に使用するのがおすすめです。
シリコン塗料
主成分となる合成樹脂にシリコンが含まれており、外壁塗装の主流として使用されている塗料です。
色はもちろん防カビなどの付帯効果も豊富でバリエーション豊かであることがメリットです。
また、汚れが付きにくく落ちやすいことや、熱や紫外線に強いことからも重宝されています。
デメリットは塗膜が固くなりやすく、経年劣化でひび割れが起こる可能性がある点や、重ね塗りが難しく次に塗り替えをする際に技術が必要な点です。
価格は先の二つより高めですが、耐用年数が8~12年ほどと高くコストパフォーマンスが良いので長期的にみると費用を抑えることができます。
フッ素塗料
フッ素樹脂が配合された塗料で、耐候性・耐久性に優れています。
マンションなどの塗り替えの難しい大型建造物にも多く使用されています。
硬い塗膜を形成するため頑丈で、外壁だけでなくシャッターなどにもおすすめです。
耐用年数は15~20年とメリットが多いのですが、その分費用が高くなるのがデメリットと言えます。
長期的な目線で、その時の予算の高さよりも長持ちすることを優先させたい方におすすめです。また、塗料メーカーの商品によっては、汚れを寄せ付けない分、次の塗り替えの際には専用のプライマーを使用する必要があるなど、今後のメンテナンス計画においては、コストが増加する傾向がありますので、施工業者としっかりと打ち合わせのうえ、採用されることをお勧めいたします。
無機塗料
炭素を含まない無機物質を主成分とする塗料です。
無機ハイブリッド塗料と呼ばれることもあります。
耐用年数が20年以上と非常に高く、長期間美しい外観を維持できるメリットがあります。
シリコン塗料などに比べて硬くひび割れしやすいデメリットがありますが、有機成分を配合することでバランスの良い柔軟な塗膜を作ることができます。
耐用年数が非常に長いことで他のメンテナンスと周期が合わせづらいこともありますが、マンションやビルなどの長い耐用年数が必要な建物の塗り替えにおすすめです。
外壁塗料の水性・油性とはなに?
例えば「シリコン塗装」の「水性」といったように、塗料の種類を選んだ次には「水性」と「油性」を選択します。
塗料自体は硬く作られているため、「水」もしくは「溶剤」(シンナー)を混ぜて希釈し、塗装可能な状態にするのです。
水性塗料は以前は耐久性が油性よりも低いと言われていましたが現在は塗料の性能が上がったため大きな差はなくなっており、水性塗料を選択する場面も増えてきました。
油性塗料と比較すると臭いも少ないため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使用することができます。
反対に、以前より耐久性が高くなったとはいえ水性塗料では屋根や鉄部など適さない部分も多くあります。
その場合には耐久性に優れ雨に強い油性塗料がおすすめです。
塗り替えの場所や環境などに合わせて水性塗料と油性塗料を使い分けることが大切ですね。
1液型・2液型って何?
「うちはシリコンの水性塗料にしよう!」と決めたら施工業者が状況に応じて1液型か2液型を選択します。
お客様自身がお選びいただくことは少ないのですが知っておいて損はないのでご紹介しますね。
簡単に説明すると「塗料として使えるようになるまでの手間」がそれぞれで違います。
1液型は塗料を水や溶剤で薄めてすぐ使用することができます。
価格も安く、次の日も同じ塗料を使用することができ便利ですが、耐久性は低くなってしまいます。
2液型は主剤と硬化剤を一度混ぜ、そのあと水か溶剤で希釈します。
手数が多くなり、混ぜ合わせた塗料はその日にしか使えませんが、耐久性も高く幅広い範囲に使うことができるため外壁塗装には2液型のほうが向いていると言えます。
外壁塗装で失敗しないための注意点
最後に外壁塗装を行うときの注意点をご説明します。
・外壁塗装の適切なタイミングを見逃さない
・迷ったら「シリコン塗料」か「フッ素塗料」
・色のラインナップも確認する
・屋根塗装も合わせて検討
・外壁の状態によっては塗装以外も検討する
外壁塗装の適切なタイミングを見逃さない
外壁塗装の塗り替えは10年ほどを目安にと言われていますが、場合によっては早めの塗り替えが必要になります。
外壁を指でこすると外壁の色と同じ色の粉のようなものが付着する「チョーキング」や外壁にひび割れが起こる「クラック」が現れたらすぐにご相談ください。
その他にも色褪せや塗装の剥がれ、雨漏りにより外壁にコケやカビなどの汚れが発生した際にも塗り替えを検討するとよいでしょう。
迷ったら「シリコン塗料」か「フッ素塗料」
塗料の種類が多く、それぞれの特徴は理解しても実際にどれを選べばいいかわからないということもあるかもしれません。
そんな時はシリコン塗料かフッ素塗料を選ぶのが良いでしょう。
理由としては、価格帯も高すぎず外壁塗装として求められる耐久性も十分クリアしているためです。
色のバリエーションや様々な付加効果を求めたい場合はシリコン塗料、さらに性能にこだわり劣化を防ぎたい場合はフッ素塗料を見てみることをおすすめします。
色のラインナップも確認する
外壁塗装の失敗談としてよく聞くのが、「仕上がりがイメージしていた色と違う」というものです。
カタログで見た色と日光のもとで見た色は大きく違うことがあります。
できるだけ具体的な色の希望を伝え、色見本を実際に光に充てたりしながらしっかりと業者と相談することをおすすめします。
屋根塗装も合わせて検討
外壁塗装の時には合わせて屋根塗装も行うことをおすすめします。
これは、外壁塗装の時にも屋根塗装の時にも足場を組むことが必要なため、一緒に行うことでコストを抑えることができるためです。
また、同じ時に塗り替えを行うことで色のバランスを見ながら選択することができ、トータルコーディネートができることもポイントです。
外壁の状態によっては塗装以外も検討する
外壁のリフォームといえば塗り替えを思い浮かべる方が多いですが、カバー工法や張り替え工事も検討してみましょう。
カバー工法は元々の外壁に新しい外壁材を上から張り付けるもので、張り替え工事はそのまま壁材を一度はがして張り替えるものです。
塗装だけではクリアできない劣化がある場合には、業者と相談してカバー工法や張り替え工事を行うことで安心して長く住むことができます。
まとめ【外壁塗装には種類がある】
今回は外壁塗装に使う塗料の種類と外壁塗装を行う際の注意点についてご紹介しました。
とはいえ外壁塗装は頻繁に行うものではないため、よくわからないと悩んでしまう方も多いかと思います。
そんなときはプロに一度ご相談ください。
エーコー総建では、皆様の外壁に合わせたベストな塗料や塗り替えの方法をご提案させていただきます。