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2024/10/24塗装工事の種類は?工法の種類や工事の流れをご紹介!
家を建てたら、ビルやマンションを建てたら、それで終わりではありません。
定期的なメンテナンスの中でも特に重要なのが塗装工事です。
塗装一つで外観の美しさが変わるだけでなく、遮熱・断熱率のアップや防カビ・防汚加工など建物自体の性能を上げることができます。
今回は塗装工事を行うタイミングや工法の種類、そのメリット・デメリット、実際の工事の流れをご紹介します。
塗装工事を行うタイミングは?
塗装工事は建築時に行うのはもちろんですが、その後も定期的に行う必要があります。
塗料の耐用年数によってばらつきがありますが、10年程度を一区切りとして考えることが多いです。
紫外線量や雨風の影響、暑さ寒さによって劣化の具合も変わりますので、ひび割れや塗装の剥がれなどを確認したら、年数が経っていなくても業者にご相談ください。
塗装工事の工法と種類
塗装工事を大きく分けると次の4種類になります。
・吹き付け工法
・ローラー工法
・刷毛塗り
・コテ工法
詳しくご紹介します。
吹き付け工法
吹き付け工法は塗料を専用のガンから噴射し、細かく霧状に吹き付けて行う工法です。
ガンにも種類があり、建築塗装用にはリシンガン、タイルガン、スタッコガンなどがあります。
それぞれのガンによって砂壁のような質感になるものや、それらの凸部をローラーでつぶしたもの、大理石のような風合いになるものなど、出来上がる模様に違いがあるのが特徴です。
メリットは均等に塗装ができるので仕上がりが美しくなる点と、広範囲の場合は作業時間が短縮できる点です。
デメリットは塗装時に大きな音がする点、塗料が飛散しやすいので広範囲にマスキングが必要な点です。
ローラー工法
ローラー工法は現在では一番オーソドックスな工法で、誰でも均一に塗りやすいことが特徴です。
ローラーにも種類があり、通常のふわふわした毛がついたウールローラーをはじめ、ヘチマのような空洞があり模様を出すための砂骨ローラー、意匠型専用ローラーなど使う場所によってローラーを変えることで色々な雰囲気に仕上げるることができます。
メリットはガンと違い飛散の心配が少ないので様々な現場で活用できる点ですが、デメリットは広範囲の場合は時間がかかってしまう点です。
刷毛塗り
刷毛塗りは古来から続く工法で、現在の様々な塗装の基礎となっています。
「刷毛は塗装屋の華」と言われることもあり、その技術は一朝一夕では手に入れることができません。
塗る角度や毛の使い方、塗料の量や塗る方向でも質感が変わり、仕上がりに個性が出ると言われています。
刷毛にも色々な種類や素材があり、職人がその時に応じて使い分けています。
メリットはその場に応じて細かなところまで美しく仕上げることができる点ですが、デメリット塗りむらができてしまうこともある点です。
コテ工法
塗装というお話からすると番外編に思えるかもしれませんが、最近では高意匠型塗材の流行と共に扱うことが増えた工法です。
基本的にコテはセメント塗りで使用されていますが、塗装工事では下地処理の段階で使うこともあります。
餅は餅屋で、左官屋さんが扱いに長け、最も得意とする分野です。
塗装工事の流れ
装工事は基本的に以下の4つの工程で行います。
・高圧洗浄
・下地補修
・下塗り
・上塗り
それぞれ詳しくご紹介します。
高圧洗浄
まずは高圧洗浄で汚れを取り除き、劣化した塗膜を剥がします。
高圧洗浄を行うことで、劣化した塗膜を除去するだけではなく、カビや固まった泥やほこりなど、壁に張り付いた汚れをきれいにする目的もあります。
汚れが残っていることで新しい塗膜の密着性が悪化してしまい、仕上がりの外観にも影響するのでしっかりと丁寧に取り除く必要があります。
下地補修
続いて行うのは下地補修です。
塗装の塗り替えを行う際に、壁や屋根にクラック(ひび割れ)やシーリングの劣化などが見つかることがあります。
クラックやシーリングの劣化は雨漏りへと繋がり、最終的に建物全体に影響が出るため早めに見つけて対処することが大切です。
劣化したシーリング材の交換や錆落とし、ひび割れを埋めるなどの処理を行い、その後の塗装時に問題がないようにします。
高圧洗浄、下地補修は塗装の準備段階ではありますが、lここをおろそかにすると建物全体の不良へと繋がります。
そのようにならないために、以下の通り丁寧に工程を重ねます。
①ケレン作業
高圧洗浄で落ちなかった汚れ・旧塗膜・カビなどを、サンドペーパーやへらなどを使って手作業でそぎ落とします。
②目荒らし
塗料が定着しにくい塩化ビニール素材やサンディングボードがある場合、塗料が密着しやすいようにヤスリなどであえて傷をつけます。
③ひび割れ補修
モルタル壁やコンクリート壁にクラックが発生している場合、シール材を使って埋めていきます。
乾いたら再度やすり掛けなどを行いフラットな状態にします。
下塗り
外壁が良好な状態になったら、いよいよ塗装に入ります。
下塗りは、上塗りの塗料が接着しやすくなるようにするために、専用の塗料を塗ることを言います。
下塗りの塗料は、大きく分けて3種類あります。
・シーラー…塗料のしみこみを抑える働きがある
・プライマー…錆止め塗料として金属下地の錆を抑止する
・フィラー…シーラーとプライマーの特徴をあわせもち、外壁のひび割れも埋めることができる
この3種類を専門家が外壁の状態などに合わせて選びます
上塗り
最後に仕上げの工程である上塗りを行います。
下塗りした外壁などの施工面に上塗り用の塗料を、刷毛やスプレーガン、ローラーなどを使って塗っていきます。
塗料によって必要な回数が異なりますが、一般的には乾いた上から二度塗りをして仕上げます。
外壁塗装が可能な下地材は?
外壁塗装が可能な下地材は以下の4種類です。
・サイディング…セメントや樹脂で作られている板状の素材
・モルタル…セメントや砂・水などを混ぜて塗りつけるタイプの外壁材
・金属…トタン・アルミニウム・銅板・ガルバリウム合板など
・木材…木材そのもの使うことが多いが、焼き板などの加工をした素材もある
外壁塗装を考える際は事前に建物の下地材は何かをチェックしておきましょう。
外壁塗装を考える際の注意点
外壁塗装において重要なことは、使う塗料や工法をしっかりと選ぶことです。
塗料は下地の種類や環境・状態によって使えないものもあります。
工法と合わせて事前に専門家としっかり相談することが大切です。
相談の際には「塗装箇所・下地の状況・周辺環境・足場の必要性の有無」を伝えるとスムーズに話が進みます。
また、可能であれば事前に予算を伝えられると「ここまでならできる」「それならこちらの塗料や工法にしたほうがいい」というアドバイスが専門家の側からもしやすく、現実的な計画が立てやすいのでおすすめです。
まとめ【塗装工事は実際の現場に合わせて選ぶ】
今回は塗装工事の種類と、そのメリットデメリット、実際の工事の流れやその際の注意点についてご紹介しました。
外壁塗装は塗料を選ぶだけでなく、環境に合わせて工法を選ぶことも大切です。
塗り方も手作業や機械作業と種類がありますが、どれが一番良いということはなく、実際の現場に合わせて適切に作業を行うのが一番だと言えます。
外壁塗装をお考えの方は、ぜひエーコー総建にもご相談ください。
専門知識を持つエキスパートたちが、お客様のお悩みに対してベストなご提案をさせていただきます。